コンサル出身者が楽天で挑む、“楽しさ”の設計
こんにちは!ゼネラルマネージャーの山下徹朗です。顧客をハッピーにするにはまずは自分たちのハッピーから、ということで、いきいきと夢中になって働ける組織を目指し日々奮闘しています。
今回お話を聞くのは、再生医療の研究から外資系コンサルを経て、2022年に楽天に中途入社した宿輪さん。 “個人として成果を出すこと”を求められる環境で戦ってきた彼女が、なぜ「ふと惹かれた」楽天の顧客戦略部に飛び込み、チームを巻き込むプログラムリーダーとして活躍するまでに至ったのか。入社後のチャレンジや成長実感について聞きました。


“価値ある体験を創る”
発想との出会い
まずは前職時代の仕事内容について教えてください。
大学院卒業後、新卒で外資系戦略コンサルティングファームに入社しました。大学では再生医療の研究をしていたので、まったく違う世界に飛び込んだ感じです。そこから約4年半、デューデリジェンスや成長戦略のプロジェクトを担当しました。
コンサルでは、どのような働き方でしたか?
実力主義の世界で、自分は上司やクライアントからの期待に応えられているのか、ということを日々自問自答していました。様々な業界のことを知りたいという思いから、2~3ヶ月のプロジェクトへのアサインを積極的に希望していました。特に最初の頃はとにかく必死で、“今の自分がどこまで通用するか”を測るような働き方をしていた気がします。


きっとすごく頑張っていたのだろうと想像できますが、どのようなきっかけで、転職を考えましたか?
いろいろな案件を経験し、自分の成長を日々実感していたものの、ふと、「あれ、私頑張ってるけど、どこに向かってるんだっけ?」と思ったことがきっかけです。元々、これをやりたいという明確な意思や好きな業界・領域があるわけではなかったのですが、このまま走り続けるのは少し違うのかもな、と思い始めて。そこで、「楽しい!と思える仕事に巡り会えたらラッキーだな」くらいの軽い感覚で、幅広く情報収集を始めました。
そこで、楽天の顧客戦略部を選んだのはなぜですか?
もともと楽天のサービスを利用していたこともあり、「楽しそうで面白そうな会社だな」という印象がありました。子どものころからいろいろなポイントを貯めたり、使ったりしていたので、ポイント=楽しい印象があったことも大きいです。顧客戦略部の話を聞いたときに、“ユーザーにとっての楽しさ”や“価値ある体験”を体現・進化させている部だと知って、「具体的に何をどうやっているのかはよくわからないけれど、楽しそう!」とすごく惹かれました。あとは、自分のようなビジネス職だけでなく、デザイナーやUXの人たちと一緒にチームで働くと聞いて、「この組織なら、自分の思考の幅も広がりそう」と思ったんです。


「個で走る」から「チームで築く」へ
実際に楽天に入ってからは、どんな業務に携わっていますか?
今は大きく2つのプロジェクトを担当しています。 ひとつは「スタート1000」という、楽天のサービスの新規利用を促進するプログラムで、PL(プログラムリーダー)として全体をリードしています。このプログラムは、顧客戦略部の“エコシステム貢献”を具現化したプロジェクト。初めてサービスを利用してくださる方にただポイントを配るのではなく、“応援”というコンセプトや、“最初の一歩のハードルを下げる”ための仕掛けなど、深い顧客理解があってこそ生まれたものだと思っています。他にもユーザーのポイント体験をより楽しく変えていくための新規プロジェクトで、PJM(プロジェクトマネージャー)として、多くのステークホルダーと議論しながらプロジェクトを円滑に推進できるよう日々動いています。
リーダーとしての役割はどうですか?最初は少し戸惑っていたような。
はい、最初はすごく困惑しました。もともと「多種多様なスキルを持ち合わせたメンバーとチームで何かをやる」という働き方をしたことがなかったので、誰にどう頼るのか、どう巻き込むのかが分からなかったんです。前職は“自分の役割を全うして成果を出す”世界だったので、そこから“チームで協力して成果を出す”に変わるには時間がかかりました。コミュニケーションの取り方や各メンバーのスキルの活かし方など、全部手探り。でも、チームで動くことの難しさと同時に、チームで成果を出すことの面白さも感じるようになりました。
働き方や頭の使い方として、前職と今とで、どういった違いがありますか?
前職ではウィークリーで進行が決まっていて、自分の役割もチームのゴールも明確でした。「今週はこれをやって、来週はこれを出す」みたいに比較的先が読めたというか。それに比べて今は、複数のプロジェクトが並行して動いていて、その優先順位や速度も、会社全体や部の戦略や方針によって頻繁に変わる。「今のままではうまくいかなさそうだから、違う方法を考えよう」みたいなことも起きるので…予定通りにいかないことへのストレスが、最初はありましたね。
顧客戦略部には、揺らぎながら進化していくカルチャーがありますよね。予定通りにいかないことも含めて楽しむ、というか。そうした不確実性の中でのプロジェクトの進め方に、今はフィットしてきた感じですか?
はい。今はもう、そもそも“予定通りにいかない”前提で考えるようになりました(笑)。その上で自分がどう動くかを考えることが自然になってきたし、進化していく過程を面白いと思えるようになりました。
働き方や考え方が変化してきた中で、宿輪さんが働く上で大切にしていることはなんですか?
「リスペクト」ですね。いろいろな職種の人たちが、裏側で本当にいろいろなことをしてくれていて、表からは見えにくい。でも、PLを経験する中で、それが少しずつ見えるようになって、「〇〇さんならではの視点があったから、企画がブラッシュアップされたな」とか「〇〇さんがいなければ、予定日通りのリリースは難しかったな」って思えるようになりました。ちゃんと「ありがとう」を忘れないようにしています。
前職では“個人で成果を出す”だったのが、今は“チームで成果を出す”文化に変わり、価値観も大きく変わりましたね。
振れ幅は大きいと思います(笑)。でも、自分としてはその変化がすごくよかったと思っていて。いろいろなタイプの人との関わりの中でしか得られない豊かさを感じられるようになったのは、楽天に来てからの大きな変化ですね。


無邪気さを持ち、
本気で挑むプロ集団
顧客戦略部という組織は、どのような雰囲気ですか?
一言で言うと、「無邪気にわくわくすることを追求しているチーム」です。ミーティング中に誰かが「これ面白くない?」って言うと、みんなが一斉に「いいね!」って乗っかったり、そこからどんどんアイデアが広がって、具体の施策につながることも多くて。童心に戻ったような、いい意味で“わちゃわちゃ”した瞬間があって、それを全力で楽しんでいる人たちが多いですね。
一見ふざけているように見えても、ちゃんと意味があるんですね。
そう思います。「ふざける=本気じゃない」ではなくて、楽しさに敏感な人たちが、ユーザーにとっての楽しさを真剣に考えている。その“楽しさセンサー”が、このチームならではの強みだと思います。
メンバー同士の関係性や、上司との距離感はどうですか?
みんな、なんだかんだ「頼られるのが好き」ですかね(笑)。困っている人がいたら、誰かが自然と助けに入る。私がPLになるときも、「こういう視点持つといいよ」「こういうやり方もあるよ」ってアドバイスをくれて、不安が払拭されました。本当にありがたかったです。上司とは、1on1などで「これをやってみたいです」って話すと、ちゃんと受け止めてくれる。挑戦する側としてはすごく安心感があります。
組織として、挑戦を前提に支えてくれているんですね。
まさに、そういうカルチャーです。前向きだし、やり切る力がある。「それ無理じゃない?」って話でも「でもやってみようか」で始まって、なんだかんだ本当にやり切る。すごいなって思います。


鋭さと柔らかさが絶妙なバランスで共存している宿輪さん。難しい仕事に本気で向き合いながら、それ自体を楽しみ、周囲にとても良い影響を与えてくれています。最近はOrganization Committeeという組織開発専門チームにも加入し、部内のコミュニケーションをより円滑にするためのイベントなども盛り上げてくれています。
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